第12回 ザッカーバーグのハーバードでの伝説のスピーチを徹底解説 | 偉人図鑑

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ザッカーバーグについては多く取り上げてきました。ザッカーバーグは人と人との繋がりを大事にしているということは以前話しましたね。

以前のザッカーバーグの記事はこちら↓

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そんな彼が、中退した母校で2017年5月25日に行った伝説のスピーチについて解説していきたいと思います。

ザッカーバーグの伝説のスピーチ

ハーバードでの思い出

’’いつどこで何をしている時に合格通知を受け取ったか覚えていますか’’

簡単な挨拶を済ませた後にザックはこういった。

その後にザックは

’’ハーバードの最初の講義を思い出しますか?’’

と続けた。

ザックにとって、合格通知、最初の授業はとても印象深いものだったとわかる。

ザックにとってハーバードでの最高の思い出はプリシラに出会えたことだったと述べた。

プリシラと出会った時は、ハーバード内でザックが作ったソフトが問題になっていた時期だった。

プリシラを見たザックはこう口説いたという。

’’三日で大学を追い出されるから、デートしよう’’

なんとも皮肉の効いたセリフだろう。実際この時は退学にならずに、自らザックは中退することになる。

「目的」とは

今回のスピーチは「目的」について話していった

ザックは自分の人生の目的を見つけることだけでは不十分であるといっている。

次の世代の課題は誰もが目的意識を持っている世界を作り出すことであると続けた。

この課題を捕捉するためにあるエピソードを付け加えた。

ケネディがN A S Aを訪れたときに清掃員に話しかけ、’’君は何をしてるのか?’’と聞いたところ、

清掃員は’’私は人類を月に送る手伝いをしている’’と答えた

ザックにとって目的というのは僕らが自分以上に大きい何かの一部であると感じ、必要とされ、率先して行動したくなるものであり、目的は本当の幸福感を作るものであると考えていると述べた。

私たちの時代

私たちは重要な時代を生きている。テクノロジーと自動化技術が仕事を減らし、コミュニティに所属することも少なくなってきているといった。

しかし、一方で多くの人が疎外感を感じ、憂鬱な気分になり、その空白を埋めたいと足掻いているともいっていた。

社会を前に進め続けるための僕らの世代の課題とは、新しい仕事だけではなく、新しい目的意識も作り出すということと繰り返した。

目的意識の大切さ

ザックは人々はつながりたがっているということはわかっていたと述べた。

そして、最初は誰かがやると思っていた。もっと資産の持った大きな企業がやると思っていた。と。

当初の望みはは大きな会社を作ることではなく、社会にインパクトを与えることであり、会社が大きくなるにつれて、自分の会社を売るか売らないかで分裂することもあった。

会社を売るという選択をすれば、大きな会社になれることは間違いなかった。しかし、ザックは反対した。

こうした意見の食い違いで、たった1年で経営陣の全員が去ったという。

ザックは自分のやっていることの価値を信じてたが、孤独だとわかり、自分は間違っていたのかと悩んだ。

しかし、こういった分裂や対立はより大きな目的意識がない時に起こってしまう必然的なものであったと理解した。

そういう目的意識を作れるかどうかは自分たち次第で、それがあればみんな一緒に前に進むことができると考えたのである。

誰もが目的意識を持つ世界を作るための3つの方法

「大きくて意味のあるプロジェクトに一緒に取り組むこと」

自動運転のような自動化技術によって、何千万もの仕事が置き換えられていく事態に対処しなくてはならないと述べ、何をしたらわからないとなっても、最初から誰も知らない。アイデアは完成形でやってきたりしないと続けた。

取り組んでいるうちに、鮮明になっている。最初から人を繋ぐ方法を知っていたら、Facebookはなかったともいった。

「アイデアは閃くことはない」とザックは強調した。

理想主義はいいこと、しかし、大きな目標に向かっているすべての人は変な目で見られる。

複雑な課題をやっている人は誰にもやっていることを理解してもらえない。

先人を切るすべての人が急ぎすぎと言われる。

こうした批判は、世の中を変えようと思った時にぶつかることであり、ザック自身もそうであった。

ミスを恐れるあまり、何もせずに大きなことに取り組まないことが1番の過ちであると考え、始めることをやめないことが重要であると。

’’大きなことに取り組もう、進歩を実現するためだけではなく、目的を作るために’’

と強調した。

平等を再定義し、誰もが目的を追う自由を持てるようにすること

すべての人が起業家的である時代がやってきたと述べた。

起業家的精神文化は多くの進歩を生み出す方法であり、起業家的精神文化は新しいアイデアを気軽に試せる時こそ栄えるものであると。

偉大な成功は失敗する自由があることで生まれるものであり、失敗を恐れることはないと述べた。

しかし、富の格差問題が存在することを取り上げた。

もし誰かがアイデアを得て、実行に移す自由がなかったら、それは全員の損失であると危機感を示し、すでにある成功を過剰に賞賛する一方で、誰もが気軽に挑戦するという環境を作れていないと、まだまだこの世の中のままではいけないといった。

その仕事じゃ十分に稼げないだろうから始めなかったという人はいない、失敗してもやり直せるような経済的な余裕がないために諦める人はいる。と挑戦をしたくない人はいないと考えているのである。

成功にはいいアイデアやハードワークだけでなく、恵まれていることも必要であり、そのような世界ではダメだと強調した。

全てに人に自らの目的を追う自由を与えることこそが使命であると。

そうすることが正しいからというだけでなく、そうすることで多くの人が夢を叶え、素晴らしいものを生み出すことができる。

つまり、社会全体が良くなっていくことこそが本当の価値であるということである。

世界規模のコミュニティを作り出すこと

ザックは私たちという概念を広げてきた。人々の繋がりを広げ、ついには世界までもつなげた。

部族から都市、国、自分たちだけじゃできなかったことを成し遂げることにも成功した。

しかし、まだ数々の問題があり、貧困や病気、気候変動、パンデミックは一国では対処できない。

人類の進歩にはグローバルレベルでの協力が必要であると述べた。

もし、自分のことで精一杯の時は他のことは見れなくなり、内的思考が高まってしまう。

そうすると、人の繋がりは薄くなってしまう

十分な人が生活に目的と安定を感じられる世界が必要だということ、最善の対処法はローカルなコミュニティを今すぐ作り上げることだといった。

コミュニティは、

  • 大きなものの一員であること
  • 一人じゃないということを教える

寮の部屋の一人の学生が、世界をつなげたように変化はローカルに始まる。

グローバルなものも小さく始まっていくといった。

最大級の挑戦を達成できるかどうかはあなたがコミュニティを作り出し、誰もが目的意識を持つ世界を作り出すことができるかどうかであると最後に述べた

ザックが伝えたかったこととは?

ザックは今の世界は、環境も豊かさも平等ではないと考えているのだ。

ザックはアイデアだけはみんな平等に持っていて、それに向かって誰もが金銭面などを気にせず挑戦できる世界こそが、本当の進歩につながっていけると考えているのだと感じる。

世界に存在する確かな格差をどうなくしていくのかが、我々の課題であると。

大きな目的意識を持つことで、より繋がりは硬くなり、世界はいい方向に向かっていけると考えているのである。

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