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高配当ETF「SPYD」とは?SPYDの特徴を解説。
SPYDとは「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」のことです。S&P500高配当指数をベンチマークしており、S&P指数構成銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄に投資をします。
配当金利回りは現時点で平均で4%前後を推移しており、経費率は0.07%となっております。
そして、投資比率は各銘柄を1.25%ずつ均等に保有しているので、一つの企業に偏ることはありません。
銘柄入れ替えタイミングは基本的に年2回とされており、配当利回りが下がった企業は除外され、配当利回りの高い企業へポートフォリオを組み替えていきます。
ここで重要なのは、企業の業績ではなく、あくまでも配当利回りを基準にしているので、業績が悪化している企業でもポートフォリオに組み入れられるということは覚えておくべきでしょう。
しかし、設定来トータルリターンは10%を超えているなど、利回り率は高いので非常に人気の投資先になっております。
主要構成銘柄は下記の通りです。
また、業種別組み入れ比率は下記に通りになります。
SPYDは、不動産や金融、公共事業などの投資先が多く、景気の影響を受けやすい傾向があります。2020年にはコロナの影響で株価は大幅に下落しました。その後はベンチマークするS&P500の回復とともに上昇し、株価を戻しています。
下の図のように、株価は景気に敏感に反応し、半値以下になることも理解しておくべきでしょう。
また、株価が下落すると、SPYDから除外されるリスクも無視でいません。
あくまでもS&P500に連動する高配当株をベンチマークにしているので、S&P500から外れてしまうと、高配当であっても投資先から除外されてしまうというのは、リスクであると思います。
SPYDの12月分配金大減配騒動
下の表は楽天証券から持ってきた分配金の表になります。
これを見ると2020年12月の分配金は0.6066ドルに対し、2021年12月は0.1275ドルに減配され、「79%の大減配だ!」と一時期話題になっておりました。
しかし、年ごとに見ると、5.07%の減配であり、過去も5%の増減はあり、大減配ではないことがわかります。
ここで高配当ETFを購入するにあたって、重要なことは高配当ETFは個別株とは違い、四半期ごとに分配金は変わり続けるということです。
基本1ドルの分配金を支払った企業は今後1年間にわたって1ドルの分配金のまま変わらないことが多いです。
しかし、ETFは各企業の詰め合わせパックのようなもので、企業の分配金の増配、減配が読めない以上、常に変動し続けます。
つまり、1回の分配金で判断するのではなく、1年間を通していくらの分配金だったか、値上がり益も含めたトータルリターンを見ていくべきでしょう。
SPYDの今後と将来性
では結局SPYDの今後はどうなっていくのか?という質問に対しては、短期的にはやや悲観的ですが、長期的には上昇が期待できます。
短期的に悲観的な理由は、利上げのペースが加速し、株式市場全体が下落基調になることが大きな要因です。
やはり、景気に敏感な株式がポートフォリオの大半を占めている分、S&P500と同じように下落トレンドに転じる可能性は高いと思います。
しかし、コロナショック時にも1年の配当リターンは変わらなかったことを考えると、今後も配当金が一定の利回りで受け取れることがわかりますし、配当利回りが極端に減らない限りこの人気は持続していくでしょう。
株式市場がいいリターンを出せない時こそ、配当金を受け取ることで精神的余裕が生まれると思います。
まとめ
今回は高配当ETFのSPYDについて解説していきましたが、いかがでしょうか。
最終的な利益も欲しいけど、配当金を受け取ってみたいという方はSPYDを買ってみるのも良いかと思います。
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