【第2のアップル候補】ウォーレンバフェットがHP株に巨額投資をした理由 | 令和の教科書 | 経済・投資編 #48

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ウォーレンバフェットとはどんな人物なのか?

ウォーレン・バフェットは「投資の神様」とも呼ばれる、アメリカの著名投資家です。

現在90歳であり、長期投資を前提に銘柄を選ぶことで有名で、資産は約960億ドル(約10.6兆円)で世界第6位と大富豪としても有名です。

基本的に短期で売り買いするような、デイトレーダーではなく、企業の長期的な成長に対して投資をするのが、バフェットの基本的な投資スタイルです。

また、バフェットは高PERであるグロース株を購入することを批判しており、基本的には割安なバリュー株投資をメインで行なっております。

長年テクノロジー株への投資は避けてきたバフェットが最近はアクティビジョンブリザードやHPといったテクノロジー株への投資を積極的に行なっているように思えます。

今回はなぜ投資方針を変えつつあるのかを探っていきたいと思います。

なぜバフェットはテクノロジー株を購入してこなかったのか?

ではなぜ今までバフェットはテクノロジー株を購入しなかったのでしょうか。

バフェットは以前テクノロジー株に投資をしないのかと尋ねられた時にこう答えています。

「テクノロジー企業についての知識がほとんどなく、10年後にどの企業が勝ち組になるかを自信を持って予測することはできない、ライバルよりも自分が優位に立っている産業に投資する方がよい」

また、2021年の株主総会では「夢のあるビジネスとは、わずかな資本で大きく成長するものだと、我々はよく知っている」とも述べていて、テクノロジー株の成長性は認めているように思えます。

しかし、記者が「Facebookに投資したいと思いますか?」と聞くと、「投資はしたくない」とはっきり述べました。

これは、バフェットの考えの根幹でもある、理解できないものには投資をしないといった信念に基づくものであるとわかります。

なぜバフェットがHP株を購入したのか?

まず、バフェットが投資において意識していることは下記の4つになります。

バフェットの投資理念
  • 企業本来の価値よりも割安であること
  • 自分が理解できるビジネスであること
  • 長期間にわたって安定的に業績を出せること
  • 経営者に能力があること

上記の4つに当てはまる時にバフェットは株式を購入すると言います。

まず、HPの事業形態は非常にシンプルで主にパソコンとプリンターを製造している会社となります。

バフェットは80年以上の歴史を持つHPの事業に精通しているため、ビジネスについて理解ができる企業と判断したのだと思います。

また、下記のチャートはHPの売上高とPERの推移になります。

HPの売上高とPER推移

PERで比較しても、S&P500の平均PERが18倍であることを考えると、割安だと思います

コロナでの在宅需要も追い風となり、売上高は順調に伸ばしていってると思います。

現在のハイテク株のような二桁成長の企業ではないですが、HPは安定した成長が見込めると思います。

決算期フリーCF営業CF投資CF
20171,9603,677-1,717
20183,8124,528-716
20194,2164,654-438
20203,3004,316-1,016
20215,3976,409-1,012

また、上記の表を見ると、HPは製造業にあるのにもかかわらず、投資CFは多くなくフリーキャッシュフローはプラスとなっています。

これは、ビジネスが成熟した段階であることを示していることがわかります。

これは、HPはハイテク株のような急激な成長も見込めないものの、急激にビジネスが失速するということもないということです。

HPは株主還元にも力を入れており、配当利回りは3%前後を推移しているなど非常に優良企業だと思います。

バフェットはこれらのことからHPを成長を追い求めるリスクの高い企業ではなく、安定して収益を得られる健全な企業と判断したのでしょう。

バフェットが最近投資に熱心なもう一つの理由

これには、バフェットの現金比率が膨れ上がってしまったのも関係していると思います。

バークシャー・ハサウェイの昨年12月末時点における現金ポジションは1467億ドルと過去最高水準になってました。

ここ数年、バークシャーは適切な投資先がないという課題に直面しており、バフェットは2021年期末の年次書簡「株主への手紙」の中で「チャーリーと私は、企業オーナーになることへの圧倒的な憧れを失ったわけでもない」と述べていました。

今回のHP株の取得は、直近で言うと石油・ガス大手のオクシデンタル・ペトロリアム(OXY)、保険会社のアレゲニー(Y)への投資に続き3件目の大型投資となります。

バフェットは過熱気味の株式市場の中で優良企業を求めているように感じます。

今後も株式の購入は続く可能性は高いと思います。

HPは買い時なのか

では、HPは今買い時なのかを分析していきます。

下の図はHPの週足チャートになりますが、バフェットの購入のニュースを受け、一時15%高になるものの、そのあとは上値に抑えられ反落しました。

やはり、成長材料が見えない分上値が重い展開は引き続き続きそうです。

40ドルを抜けれれば、上昇トレンドに変わる可能性はありますが、成長を見込んでHP株を買う必要はないでしょう。

下の図はHPの日足チャートとMACDになりますが、私は過去の水準から言うと割高だと思います。

バフェットの報道を受けて、さらに高騰していますが買い時とは言いづらい状況です。

私の経験でもありますが、こういった外部要因を受けて高騰した株価は数ヶ月後に業績に見合った株価に落ち着く傾向があると思います。

テクニカル分析の観点からも割高であると言えるので、今は様子見といったところでしょう。

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まとめ

アメリカでインフレ懸念が増していくなどの経済的に混乱している中で、バフェットがついに動き始めました。

今後も彼の発言や動向に市場の注目は集まります。

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