なぜ下落?米国ハイテク株の今後は?リーマンショック級の暴落到来 | 経済・投資編 #78

令和の教科書
スポンサーリンク

先週の米国株式市場は、FOMC発表後にはダウ平均、S&P500,NASDAQは一時3%高になるものの、金融引き締めの不安から再度下落しました。

FOMCの内容についてはこちら

特にハイテク株を中心に構成されているNASDAQは年初来から約24%の暴落を見せており、2020年11月の水準まで下落しています。

「ハイテク株の終焉」や「米国株式はオワコン」といった噂が流れており、投資家心理は非常に不安定になっています。

ハイテク株投資家
ハイテク株投資家

なんで下落し続けるんだ!

…というように、ハイテク株を中心に投資している人はかなり厳しい展開でしょう。

しかし、狼狽売りだけはやめましょう。

なぜ暴落しているのかがわかれば、今後上昇していくのかの判断もできます。

今回はハイテク株の下落理由と今後について解説していきます。

なぜ米国ハイテク株は下落しているのか?

米国に投資している人の中には、「ハイテク株は右肩上がりの成長って信じてきたのに年初来から全然成長していない!」と思っている方もいるでしょう。

そう思うのも無理ありません。NASDAQは1年前の株価よりも値を下げていて、その下落は止まりそうもありません。

ではなぜここまで弱気相場入りしているのかを解説していきます。

ハイテク株大手の相次ぐ決算ミス

ここまで値を下げてしまったのは、ハイテク株大手のほとんどが市場の期待通りの決算を出せなかったことにあります。

ハイテク株投資家
ハイテク株投資家

でもGAFAMはいつだって強いでしょ!

いいえ。今回はGAFAMも決算をミスってます。

これは以前から懸念されていたことですが、ハイテク株はコロナ後の行き過ぎた金融緩和とコロナ需要を追い風に成長してきました。

成長しすぎてしまったというべきでしょうか。

つまり、成長の先食いをしていたということです。今後の数年間で着実に成長していくはずだったハイテク株は、1年から1年半で爆発的な成長を見せていきました。

 「まさに世は大ハイテク時代」

多くの米国投資家たちはハイテク株を求めて、日々の株式市場を賑わせました。

しかし、このハイテク株の値上がりに危機感を募らせる投資家も数多くいました。

投資家の声

例えば、ユニバーサ・インベストメンツの最高投資責任者マーク・スピッツナーゲルは「市場がいかに危険であり、現在の流動性がいかに金融システムに組み込まれているかについて、理解が極めて不足している」と述べ、現在の市場は長年にわたる超低金利と量的緩和によって資産価格が上昇しすぎているといってます。

あの投資の神様であるウォーレンバフェットも「米経済の85%はかなり高いギアで走っている」と米経済は過熱気味であることに危機感を募らせています。

GAFAMの決算内容

では本題のGAFAMの決算内容はというと、AppleとMicrosoft以外は市場の反応は悪いものとなりました。

Good
  • Apple
  • Microsoft
Bad
  • Google
  • Facebook
  • Amazon

それ以外にもネットフリックスも2四半期連続で決算をミスしており、最高値から70%以上の暴落をしております。

決算内容まとめはこちら(Google, Facebook, Amazon, Netflix)

AppleとMicrosoftはリクエストが多ければやる予定です!

このようにGAFAMの決算ミスはハイテク株にとって逆風となりました。

ハイテク株投資家
ハイテク株投資家

なんだよ!もうほとんど決算ミスじゃん!GAFAMはもうおしまいだ!

本当にハイテク株の将来性はないのか?

これだけ聞くとハイテク株の成長は今後見込めなくなるのでは?と思う方もいるでしょう。

ハイテク株投資家
ハイテク株投資家

誰だよ!ハイテク株は上昇し続けるっていったやつ!ふざけるな!

そういう気持ちになるのも分かります。しかし、それほどGAFAMをはじめとした企業の勢いがすごかったのも事実です。

では本当にハイテク株の将来性は無くなったのでしょうか?

市場のサイクルには逆らえない

まず第一に市場のサイクルには逆らえないという鉄則を理解しておくべきです。

投資には金融サイクルといった4つのサイクルがあります。

FRBが市場にお金をばらまき、好景気になっているときは株価は上がりやすいです。

こういった市場では普段は買われない高PER株が買われる傾向があります。

「成長性があるならなんでも買え」といった風潮が市場全体に流れ始めます。

ウォーレンバフェットも超低金利環境では「ハイテク株は非常に割安だ」と述べており、金利が下がると企業の将来利益を現在価値に割り戻す「割引率」が下がり、現在価値が上昇することで、割高に見えるハイテク株も投資妙味があるというわけです。

金融サイクルの詳細はこちら

ほぼ全てのハイテク株が年初来から下落

実は先ほどAppleやMicrosoftの決算は良かったと言いましたが、年初来からでみると10%以上下落しております。

Bad
  • Google 年初来-20.28%
  • Facebook 年初来-39.81%
  • Amazon 年初来-32.65%
  • Apple 年初来-13.59%
  • Microsoft 年初来-17.93%

確かに決算の悪かったものに比べると…といった感じもありますが、10%以上の下落と考えると金融サイクルには逆らえないといった見方が正しいです。

金利上昇局面ではPERの高い、いわゆる割高株は売られる傾向にあるので株価の低迷は予想通りの結果とも言えます。

反対にエネルギーや生活必需品などのセクターは上昇を見せています。

Good
  • Exxon Mobil 年初来+44.30%
  • J&J 年初来+2.82%
  • Coca Cola 年初来+9.17%

金融サイクルに逆らった投資をすることは、流れるプールを反対に泳ぐようなものであり、市場全体の流れは素直に受け入れるべきでしょう。

今はハイテク株は買わない方がいいのか?

これはあなたの投資方針次第です。

短期から中期にかけてハイテク株は上昇と下落を繰り返しながら、株価を下げていくことが予想されます。

それは、上記で説明した金融サイクルもそうですが、FRBが前例にないほどの金融引き締めに取り掛かろうとしているからです。

高まるインフレ圧力、FRBは難しい舵取りを迫られる

FRBの発表では「アメリカの経済は非常に健全な状態であり、利上げをしても不況入りしない」とアメリカの経済に強気の姿勢を見せましたが、現実にアメリカのインフレ問題は爆発寸前です。

上の図がアメリカの平均時給(前年同月比)のグラフになります。

4月の平均時給は予想とは一致したものの、賃金のインフレ率は以前高止まり状態にあります。

賃金インフレの高止まりは、インフレの高止まりを引き起こす要因となります。

実際に4月のCPIは8.1%を市場は予想しておりますが、適正インフレ率の2%を考慮するとインフレは高止まりすることが予想されます。

このように、アメリカのインフレはもはや抑制ができない水準まで上がってきているのです。

チキン兄さん
チキン兄さん

アメリカの平均時給は30ドルと急速にインフレが進んでいるんだ

パウエルの発言に疑問視、正直に反応する株式市場

米FRB議長、5月に0・5%利上げも「選択肢」…インフレ抑制へ金融引き締め加速 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン

5月の利上げ見通しは一時FOMCでのパウエルの発言をトリガーに後退していきました。

しかし、投資家たちはアメリカのインフレや経済にやや悲観的になってきています。

パウエルは「0.75%」の利上げは積極的に検討していない。と述べていましたが市場の8割以上が6月に0.75%の利上げを予想しています。

もはやFRBの信頼は0に等しく、パウエルの市場を混乱させないための発言も意味をなさないものとなっています。

私はFRBは宣言通り6月は0.5%の利上げを進めていくと思います。

しかし、0.75%の利上げ幅が0.5%になったところで株式に逆風が吹くことは変わりありません。

FRBの統制が効かないほど、市場が混乱していることを考えると今後もボラティリティの激しい展開になると思います。

ハイテク株の今後は?将来性は?

ではハイテク株の今後はというと短期から中期にかけて低迷期に入るでしょう。

それは金融サイクル、金融引き締めの影響からくるものです。

上のチャートはNASDAQの月足チャートになります。

上の図を見ても明らかなように、NASDAQは長期にわたって右肩上がりで成長してきました。

これはMACD、RSIを見ても明らかです。RSIは常に70を超えているといってもいいほど、高い水準でした。

赤い線はコロナ前までの上昇率を直線で表したものになります。

赤の線を見てもわかるように、コロナ以降今までの上昇率から大きく乖離して上昇をしてきました。

つまり「成長の先食い」というわけです。

これは、FRBの過去最大級の金融緩和によるもので、ゼロ金利、QEを追い風にハイテク株は軒並み上昇していきました。

当時のPERはほとんどが30倍を超えていて、「無敵のハイテク株」とも言われていました。

しかし、ゼロ金利は利上げにより逆向きへ、QEはQTにより逆方向へ急転換したのです。

ハイテク株は今まで食べてきた成長を吐き出すように下落し続け、いずれは適正なPERまで下がるでしょう。

これは、ハイテク株の価値が下がったのではなく、ハイテク株が適正な価値に戻ったということです。

しかし、現在のトップ企業が完全に消え去ることも金融引き締めが永遠に続くこともありません。

しばらくは、成長の先食い分を吐き出しますが、そのあとは長期の上昇トレンドに乗っかり、今後も右肩上がりの成長が期待できるでしょう。

チキン兄さん
チキン兄さん

ハイテク株の強さは決して幻ではないぞ

ハイテク株の買い時を逃すな!

ではいつがハイテク株の買い時かを判断するにはどうしたらいいか?

それは情報です。投資の情報を得るために私のブログを見るのは非常にいい手段だと思います。

しかし、情報とは時間が命です。私のブログはあくまで経済や投資の情報をわかりやすく発信しているものであり、売買のタイミングを逐次報告できるものではありません。

タイミングが命の投資にとって、情報の遅れは最悪です。

そこでお勧めしたいのが、証券口座の複数持ちです。え?タイミングと関係ないじゃんって?

詳しい話をしていきましょう。

私が証券口座の複数持ちをおすすめする理由

person using phone and laptop computer

皆さんは証券口座はいくつ持っていますか?私は現在5口座を保有しております。

証券口座が1つのみ場合のデメリット

実は証券口座を複数持たないというのはかなりのデメリットがあります。

例えば突然の証券会社のシステムエラーにより、取引ができなくなる可能性があるからです。過去に証券会社のエラーによって、絶好の買いタイミングを逃してしまった方もいます。

その時買っていれば今頃…となってからではもう後の祭りです。

「タイミングが命」の投資において取引ができないのは最悪です。

また、一つの証券口座にあなたの資産を置いておくのはかなりのリスクがあります。あなたの口座を保有している証券会社に万が一の時があったら…想像するだけで怖いですね…

証券口座を複数持つメリットとは?

男の無料写真

証券口座を複数持つメリットは数え切れないほどあります

例えば松井証券は株式経済新聞, 株探, ロイター, モーニングスターや日経Quickニュースの株式系ニュースを取り揃え、他社では有料のところが多い「QUICKリサーチネット」も無料提供しております。

こんなことを言ったら怒られそうですが、私は情報収集のためだけに松井証券口座を保有しております。

証券口座を保有するだけで得られるサービスは数え切れないほどあります。

私は証券口座から得られるサービスだけで企業の決算やニュース、新聞まで読んでいます。

何をいっても「証券口座を保有するだけなら0円」ですから。

私が愛用する証券会社はこちら

情報ツールで言うなら「松井証券」が一番だと思います。

なぜなら松井証券の情報ツールは他社と比較してもかなり豊富です。「これって有料じゃなくていいの?」って感じるくらいの豊富さでした。

また、「HDI-Japan 主催2020年度 問い合わせ窓口格付け(証券業界)11年連続最高評価三つ星」という、普通なら考えられない成績も持っています。

私がサービスツールの使い方がわからなくて電話した時もすごい親切に隅々まで教えてくれました!

もちろん投資の取引に関しても「1日の売買代金50万以下なら手数料が無料」など良質なサービスが数多くあります。

松井証券のその他サービス詳細はこちらから!

以上のことから松井証券は第2証券口座として非常にお勧めです!

まとめ

今回はハイテク株の今後について解説していきました。

私はハイテク株について強気に見ています。

短期的には調整局面に入ることは確実ですが、長期的に見てやはりハイテク株は堅調に推移していくと思います。

下落時は富の源泉です。タイミングを見て買い増しておきましょう!

にほんブログ村 投資ブログへ
↑気軽にポチッと
チキン兄さん
チキン兄さん

チキン兄さんのTwitterのフォローも忘れずにしてくれ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました