【レバナス民は覚悟を持て】今後の波乱の市場を金融サイクルから語る| 令和の教科書 | 経済・投資編 第31回

令和の教科書
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レバナスとは?

レバナスは、NASDAQ-100指数の値動きに対して、2倍になることを目指した投資信託です。

NASDAQ-100指数は非常に成長性の高い株価指数のため大きなリターンを期待できる一方で、レバレッジをかけているため大きな損失が出るリスクもあります。

NASDAQ-100指数の過去のパフォーマンスが良いという点はご紹介させていただきましたが、その上でレバナスでは「レバレッジ」をかけます。

高いパフォーマンスを記録しているNASDAQ-100指数に対してレバレッジをかける訳ですから、高いリターンができます。

しかし、レバナスはリスクも最大化してしまうので、リスク許容度の範囲内で行いましょう

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レバナスは景気後退でどうなるのか?

今回の上げで資産が増え、喜んでいる人もいるでしょう。

しかし、株式市場は引き続きリセッションへの警戒感を強めているという結果が出ています。

リセッションの正確な定義は人によってさまざまですが、GDPが二四半期連続でマイナス成長した時期は、過去に2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなどが挙げられます。

これと同水準のリセッションはおこらないとは言えません。なので株価の上げ下げに一喜一憂せずにしっかりと市場を読んでいきましょう。

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4つの金融サイクル

株価には好景気と不景気の境目で金融サイクルが変わっていくという理論があります。

簡単に説明していきたいと思います。

相場には4つのサイクルがあります。

それは「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」です。

このサイクルは繰り返されており、株式相場の動向を確認する上でも役に立ちます。

主に下の図のようになります。

金融政策と各相場の関係性は下記の通りになります。

この表により、現在は金融相場が終わり、業績相場へ向かっています。そしていずれは逆金融相場に移り変わっていくと思っていいでしょう。

逆金融相場で買われやすいのは、財務体質やバランスシートが安定している企業となります。

転換期には何が起こるのか

金融相場から業績相場に移り変わるときには、株価は下落トレンドになります。

それは、今後の株価を折り込むからです。今後下がる株を持っていたくない投資家たちが売りに走るのです。

そして、市場は業績相場へと移り、また株価は上昇していきます。

なので、利上げの折り込みが終われば、株価は上がっていくと思われていました。

ウクライナ戦争の開始

しかし、ウクライナ戦争が開始したことで、インフレがさらに加速していきました。

現在もウクライナ戦争は収束する気配はなく、資源の供給が厳しくなっているのです。

そうすると物価が上がり、さらにインフレは加速していき、FRBはさらに利上げを加速せざるを得なくなってきているのです。

パウエルはインフレは来年に落ち着くとはいっていますが、逆イールドの発生や戦争、インフレの加速が懸念される中で買い増すのは危険と言えるでしょう。

インフレが1980年代ぶりの高水準

なぜ私が、こんなに弱気になっているかというと、米経済のインフレ懸念が大きいです。

このチャートを見ると、約40年ぶりのインフレ水準になっており、1970年代のオイルショックのようなインフレと不景気が同時に訪れるスタグフレーションになりかねないと思っています。

また、今回リセッション入りしてしまうと、金融緩和がこれ以上できないことからコロナショック後の回復のようにはいかないと思っています。

オイルショックから株価が最高値を更新するまでに8年かかったように、数年はかかると私はみています。

これらのことから米国株式市場は難しい舵取りを迫られているといってもいいでしょう。

まとめ

相場は金融から始まり、後から業績が伴ってくることがほとんどです。

そうなると、金融政策を行う中央銀行の動きを見ることが非常に重要といえます。

また株式相場は、半年ほど先を見て売買されることが多いと言われていますし、企業の業績予想や月次報告、経済指標などである程度の予想を立てることができます。

今後はサイクルに注目し、次に来る株をあらかじめ購入しておくということも検討してみてはいかがでしょうか。

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