Meta(Facebook)の暴落
Meta Platformsは、株式市場で歴史的暴落をしました。。Metaは、2月の決算発表で、ユーザー数が2021年の第3四半期から第4四半期まで横ばいであり、年間で3.93%しか成長していないことを発表しました。
また、この成長率はこれまでで最も低いことも言及しました。
そしてこの発表の翌日、メタの株価はオープニングで26%下落しました。
私は市場の過剰反応かとも思いましたが、アメリカのインフレ圧力やロシアとウクライナの問題の影響もあり、190ドルを下回る株価になりました。
なぜこんなにも暴落してしまったのか?
では実際にMetaは割安なのか?という質問に対しては、現在の価格は市場の失望を強く反映していると思います。
確かにMetaの収益は2021年に37%増加し、年間でほぼ1,180億ドルになりました。Metaの純利益は年間ベースで32%増加して394億ドルになり、EPSは37%増加しました。Metaの粗利益率は81%、営業利益率は2021年で40%でした。Metaの広告収入は年間37%増加しています。
ではなぜ一度の決算でこんなにも市場が反応しているのかというと、AppleのiOSの変更とヨーロッパの新しい規制により、パーソナライズされた広告を配信するために利用できるデータが少なくなっている逆風があり、これらの逆風はメタの収益に下向きの圧力をかけると考えられているからです。
また、メタバース業界は有望に見えますが(JPモルガンは年間収益で1兆ドルの価値があると考えている)、一時の過熱ではないという保証はありません。
かの有名なリビアンのIPOのように(著者も痛い目にあった)、メタバースの収益性や将来性はあっても、Metaが1兆ドルに達するには、数十年とまではいかなくても数年かかるでしょう。
さらに、メタバースには多額の投資費用がかかり、そのメタバースでの収益が見込めないことが株価に反映されたのでしょう。
市場の反応を見ると、今後Metaの成長はマイナスとなり、昨年度と同様の成長を見込めないと考えたのでしょう。
著者の見解
しかし、今の株価は割安であると言えます。なぜならば、Metaの決算自体は良くなかったものの、過去の成長率が0と考えるには早すぎると思います。ペースは鈍化するものの、今後も同様に成長し続けると思うのであれば、株価は比較的割安と考えられます。
Metaの事業性や将来性を見込むのであれば、割安感がある今のうちに少し仕込んでおいてもいいかもしれません。
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