今回は株式市場の低迷が続く中で、株式市場に悲観的になっている人が増えてきています。
そこで今回は弱気相場では何をすべきか?弱気相場はいつまで続くのか?について解説していきます。
CPIはピークアウトか?
アメリカのCPIは前年同月比8.3%と前月の8.5%から0.2%減少し、インフレのピークアウトが示唆されています。
特にガソリンに至っては-24.4%と前月と比較し、ピークアウトは確実とも思えます。
しかし、インフレが8%台であることには変わりはないですし、今後も高止まりが懸念される中でFRBが金融引き締めを緩めることは考えづらいです。
平均時給はインフレを下回る
上の図は賃金の伸び率の前年同月比になりますが、5.5%とインフレ率の8.3%を下回っています。
これは、物価の上昇率が賃金の伸び率を上回っていることを意味しますから、今後の一般家計の財務状況は悪化していくことが予想されます。
ではどこまでインフレ率が下がれば良いのかというと、最低でも賃金の伸び率である5%台でなければありません。
このまま賃金の伸び率がインフレ率を上回れなければ、米国経済は確実にリセッション入りするでしょう。
FRBはどこまで金利を上げる?
ではFRBはどこまで金利を上げるのかというと、一般的に中立金利と言われる2.5%台を目指します。
しかし、歴史的インフレの中では中立金利まで引き上げたところでインフレ退治はできないとの考え方が強いです。
インフレは富裕層優遇
インフレは経済弱者と富裕層を平均化するので、FRBは利上げに焦る必要はないのでは?と考える人もいますが、それは違います。
実際にインフレに弱い資産は預貯金であるのに対し、インフレに強い資産は株式や不動産になります。
では給与所得が低い人たちが、株式や不動産を保有できるかというとそうではありません。
一般的に株式も不動産も富裕層優遇のゲームと言われており、資産を持てば持つほど有利になります。
であれば、給与所得の低い人たちを救うためにもFRBは利上げに急がなければならないのです。
年内の利上げは?
5月のFOMCでパウエル議長が「0.75%の利上げは積極的に検討していない」と述べ、それを市場は好感し株価は急騰しました。
しかし、目の前のインフレが高止まりしていることを考えると、中立金利まで引き上げたところでインフレが収まる可能性はどこにもありません。
さらに、市場の利上げ見通しは6割以上が年内で政策金利は3%以上になることを予想しており、市場は金融引き締めは今後加速していくとの見方が多数派になっています。
弱気相場で強気で買え
では弱気相場では株は購入しない方がいいのか?というとそれは違います。
弱気相場は昔から富の源泉と言われ、弱気相場こそ積極的に買い向かうべきといわれます。
つまり、人々が「株式の終わりだ」と悲観的になっている時こそ積極的に買い増していき、人々が株式投資をすれば誰でもお金持ちになれると楽観的になっている時には静観するということです。
現在は弱気相場なのか?
では現在は弱気相場なのか?というとそれは誰にもわかりません。
結局どこが底値かは誰にもわかりませんから、弱気相場では積み立て投資を継続するのがいいです。
例えばS&P500やNASDAQは年初来から下落を続けており、米経済状況を考えても今後も下落し続ける公算が大きいです。
しかし、今積み立てをやめてしまうと、最高の富の源泉を逃して胃舞うことになります。
投資を長期にわたって続けていくのであれば、こういった局面こそ積極的に積み立てていくべきでしょう。
弱気相場でやってはいけないこと
では弱気相場でやってはいけないことは何かというとそれは「狼狽売り」と「全力投資」です。
弱気相場では「株式市場は終わり」や「投資は儲からない」などと投資に対して悲観的になりがちです。
しかし、そういった言葉に惑わされて投資を辞めてしまえば、世界の経済成長の恩恵を受けれなくなります。
また、高値で売って安値で買えばいいと考える人もいますが、どこが底値だと誰にもわからない以上、頻繁に売り買いを行うのはリスクが高いです。
こういった弱気相場こそこつこつ積み立てていく必要があります。
では次にしてはいけないことは「全力買い」です。
「弱気相場こそ富の源泉だから、全財産投入しよう」と考える人もいますが、それは違います。
現在の株価が底値ではなく、再び下落した場合に手元に資金がないと大きな機会損失となります。
下落は絶好の買い時と考え、全財産を投入することは「投資」ではなく「投機」にほかならないので、絶対にやめましょう。
まとめ
今回は弱気相場でなにをすべきかについて解説していきました。
私は弱気相場こそ買い時と考えているので、現金の10%ずつコツコツと買い増していくつもりです。
一定のキャッシュは確保しつつ、積み立てていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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