高配当株といったらSPYDやHDVなどを上げる方も多いと思います。
今回は年間利回り12%のモンスター高配当ETFの紹介と購入すべきなのかを説明していきます。
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モンスター高配当ETF「QYLD」
今回はQYLDを紹介したいと思います。
まずQYLDは正式名称が「NASDAQ100・カバードコールETF」であり、運用会社はグローバルX社となります。
QYLDの大きな特徴は下記の通りです。
個人的には大きくこの3つが他の高配当配当ETFと違うところだと思っています。
なお、上位銘柄は上記の通りで、NASDAQ100で構成されているハイテク銘柄となっています。
カバードコール取引とは?
カバードコールに用いられるコールオプションとは簡単にいうと買う権利のことです。
買う権利を売ることでオプション料をもらうというのが、コールオプションの根幹にあります。
例えばNASDAQ100を100万円分購入した際にあなたが120万円分のコールオプション(買う権利)を販売したとしましょう。
ここでオプション料は10万円としましょう。オプション料はコールオプション(買う権利)を使用する場合もしない場合も発生する手数料のようなものです。
まずは150万円まで値上がりした場合について考えていきます。
次に70万円まで値下がりした場合について考えてみます。
基本的にこのようなカバードコール取引は横ばいや下落相場では強い傾向があり、上昇相場では値上がり益分を損してしまう為、弱い傾向があります。
私はハイテク株の成長からの利益を得たいのであれば、素直にNASDAQ100に投資することをお勧めします。
高配当株はバリュー株だから分散も考えつつといった考え方は誤りであると思います。
QYLDの減配リスクは?
上の表がQYLDの財務要約になります。
これをみると、赤枠で囲ってある運用による合計と分配による合計を比較すると、2017年以外は配当による金額が運用の金額を上回ってしまっています。
これは、資産を切り崩して配当を出しているということです。つまり配当を出すのにかなり無理をしているということになります。
では減配のリスクはどうなのか?というと多少の減配リスクはあるものの数年であれば大幅な減配はないと思います。
2020年はコロナショックがあったことで、利益が0なのにも関わらず分配金は一定量出していました。
これはオプション料の半分を配当金にするという明確なルールに基づく為です。つまり、利益が出ようとも出なくとも配当金はある程度分配されると思います。
しかし、分配金を出すために資本を切り崩し、赤字になってしまっては元も子もないので引き続き財務状態は注視していくべきだと思います。
QYLDの株価は上昇するの?将来性は?
上のチャートはQYLD(青線)とNASDAQ100(ピンク線)の比較のチャートになります。
これをみてもわかるように、QYLDは株価の値上がり益は0と考えたほうが良いでしょう。
本来なら値上がりする分を配当金に回しておりますし、そもそもカバードコールという取引手法で値上がり益自体を捨ててますので当然といえば当然です。
値上がり益を追うのであれば、NASDAQ100を購入したほうがいいと思います。
QYLDは買うべきなの?
私はQYLDを夢の不労所得といった形で購入するのはお勧めしません。
ましてや50歳からなら即配当金が得られるQYLDと言っているYouTuberも見かけますが、間違いだと思います。
他の高配当ETFのように収益の安定したバリュー株でないことやカバードコールという取引手法であること金融引き締めの懸念を考慮すると買うべきでないと思います。
ここからは偏った意見になるかもしれませんが、12%の配当維持も現在の財務状況からは難しいとも思いますし、減配リスクも拭えません。
ポートフォリオの一部ならわかりますが、退職金を全額とかは絶対にやめましょう。
つまり、他の高配当ETFのように下落相場に強いとも言えませんし、配当金は不安定であるということです。
とはいえ、毎月配当や利回り魅力出来であることは間違いありません。毎月の配当金が欲しい方は購入してみるのもいいかもしれません。
まとめ
QYLDについてメリット、デメリットは下記の通りです。
私はメリットよりデメリットの方が多いと思います。高配当ETFで最も重要なのは安定性だと思いますので、不安定なものを長期にわたって持ち続けるのは危険だと思います。
皆さんも高配当だけに食い付かず、中身までしっかり見ながら判断しましょう。
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